RIMIX事務局です。
2021年12月11日(土)、立命館朱雀キャンパスにて2021年度「総長PITCH THE FINAL」を開催いたしました。
今年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため観覧招待制で開催し、関係者の皆さまや支援者の皆さま、多くの学生の皆さまに、ファイナリストの応援に駆けつけていただきました。
ファイナリストの7チームが素晴らしいピッチを披露し、その中から「総長賞」「Sony Startup Acceleration Program賞」の2つの賞が選ばれ、表彰が行われました。
この記事では、総長PITCH THE FINALの様子をダイジェストでまとめます。
総長PITCH THE FINAL
RIMIXでは、学園ビジョンR2030「挑戦をもっと自由に」を体現し、SDGsをはじめとする社会課題に対して、ビジネスを通じて解決する人材・社会起業家「Impact-Makers」の育成を目指しています。立命館学園から社会起業家を育てる機運醸成のため、「総長PITCH CHALLENGE」を実施しています。
これまでRIMIXでは、ソニーグループ株式会社・Sony Startup Acceleration Program(SSAP)との連携により「インプット」「オーディション」「ブラッシュアップ」の3つの段階で、社会課題に挑戦するビジネスプランを創り上げ、ブラッシュアップするプログラムを実施してきました。これら「総長PITCH CHALLENGE」の最終成果発表として、ピッチイベント「総長PITCH THE FINAL」を実施しました。
総長PITCH THE FINALは、学校法人立命館の学生・生徒・児童を対象とした、自身のビジネスプランをブラッシュアップし、学校法人立命館の総長やスタートアップ分野の第一線で活躍する起業家・投資家へピッチを行うコンテストです。
授業や課外活動を超えて、もっと取り組んでみたい、挑戦したいという想いを、起業という活動へと展開させていきます。
審査・表彰
ファイナリストのピッチは審査委員の皆様に審査いただき、優れたピッチを行ったと評価されたチームには、「総長賞」「Sony Startup Acceleration Program賞」の2つの賞が贈られます。
審査委員は、学校法人立命館の総長をはじめ、スタートアップ分野など社会の第一線で活躍する起業家・事業家・投資家のみなさまです。
ピッチの審査は「当事者意識・実現への想い」「ビジョン」「着眼点・インパクト」「独創性・創造性」「市場性・持続性」の5つの項目に沿って行われました。(詳細はこちらをご覧ください)
ファイナルピッチ
総長PITCH THE FINALへは、総長PITCH CHALLENGE 2021オーディションを通過した、立命館学園の学生・生徒・児童で構成されるチーム・計7チームが出場しました。ファイナリストたちは、オーディション通過後、2ヶ月間に及ぶマンツーマンでのビジネスコーチングを受け、プランを磨き上げてきました。
ファイナルピッチは、1チーム5分間+審査員の皆様による質疑応答5分で行われ、それぞれのチームがピッチを披露しました。
No.1 ARIGO(立命館大学)
プラン名 木をタンパク質に
概 要 環境に優しいタンパク質「シロアリ食」
代 表 中川 元貴(立命館大学理工学部1回生)
メンバー 荒木 香乃(立命館大学食マネジメント学部1回生)
No.2 FoodFul(立命館大学)
プラン名 BabiFul
概 要 離乳食サポートサービスでママ・パパの離乳食のお悩み解決!
代 表 柳 陽菜(立命館大学食マネジメント学部2回生)
メンバー 作野 充(立命館大学食マネジメント学部2回生)
No.3 Inin(立命館大学)
プラン名 Inin教育マッチングサービス
概 要 誰もが教育にアクセスしやすい世界を目指す”オンライン教育プラットフォーム”
代 表 楠井 貞仁(立命館大学情報理工学部2回生)
メンバー 岡⽥ 拓真(立命館大学理工学部2回生)
No.4 P.S(立命館守山高等学校)
プラン名 探究留学
概 要 高校生の探究学習×地方自治体で地方創生の新たなスタンダードを生み出す
代 表 速水瑠奈(立命館守山高等学校3年)
メンバー 奥西 授(立命館守山高等学校3年)、大八木 望(立命館守山高等学校2年)
No.5 SUStech.(立命館アジア太平洋大学)
プラン名 MyEarth
概 要 誰でもどこでも地球を再生できるアプリ
代 表 田畑 春樹(立命館アジア太平洋大学国際経営学部3回生)
メンバー FARUK Abdullah Al(立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部4回生)
No.6 モリノエビ(立命館アジア太平洋大学)
プラン名 モリノエビが地球を救う!
概 要 モリンガとコオロギで人々と地球の健康をサポートする
代 表 若林 快卓(立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部2回生)
メンバー 東 麻起(立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部2回生)、前田晃成(立命館アジア太平洋大学国際経営学部3回生)
No.7 #丹後のミカタ(立命館大学)
プラン名 #丹(まごころ)
概 要 地域と共に創る人と人との繋がりを活かした高齢者介護施設向けオンラインツアー
代 表 堀 翔太(立命館大学文学部1回生)
メンバー 小木曽 智哉(立命館大学文学部1回生)、迫田 勝太(立命館大学文学部1回生)
ファイナリスト7チームのピッチに対しては、学校法人立命館・仲谷善雄総長をはじめ、ソニーグループ株式会社の小田島伸至さま、ジャフコグループ株式会社の佐藤直樹さま、新生企業投資株式会社の高塚清佳さまの4名の審査員が質疑を行い、スタートアップ分野の第一線の投資家・事業家の目線から、ファイナリストらの事業プランの本質を突いた質疑が飛び交いました。
立命館小学生みらいピッチ
今年度の総長ピッチでは、「立命館小学生みらいピッチ」として、立命館小学校の小学生がみらいの生活に関連したテーマを設定し、学びを深めた結果をプレゼンテーションするセッションを行いました。
立命館小学校の児童は7月から学びをスタートし、HiJoJo Partners株式会社の協力を得て実施した先端のスタートアップ企業の講義をきっかけに、11月にはSony Startup Acceleration Programの支援を得て、5チームが総長PITCH THE FINALの舞台でプレゼンテーションを披露しました。
小学生が「みらいの生活」をテーマに最先端のスタートアップから学び、未来を想像。「家」「ゴミ問題」「医療」「歯磨き」「消化活動」に関するアイデアを、大学生にも負けないプレゼンテーションで、小学生が描く未来のカタチを発表しました。
立命館小学生みらいピッチの講評は、HiJoJo Partners 株式会社 Founder/代表取締役のスピリドン・メンザス様が行いました。
昨年度受賞者が司会を務める
今回の総長PITCH THE FINALの司会は、昨年度実施した総長PITCH THE FINAL 2020で、「総長賞」を受賞した平賀 智佳さん(立命館大学経済学部 卒)が務めました。
また立命館小学生みらいピッチでは、立命館小学校の主幹教諭で、2019年に教育界のノーベル賞と言われる「グローバル・ティーチャー賞」でトップ10に選ばれた、正頭英和教諭が司会を務めました。
表彰
総長PITCH THE FINALでは、ピッチは審査委員の皆様に審査いただき、優れたピッチを行ったと評価されたチームには「総長賞」「Sony Startup Acceleration Program賞」の2つの賞が贈られました。
Sony Startup Acceleration Program賞
Sony Startup Acceleration Program 賞
副賞 Sony Startup Acceleration Program Incubation サービス3ヶ月コース
Sony Open Innovation Day 及び ソニー本社ツアーへご招待
SUStech.(立命館アジア太平洋大学)「MyEarth」
田畑 春樹・FARUK Abdullah AI(立命館アジア太平洋大学)
Sony Startup Acceleration Program賞は、審査員の皆様による審査で優れたピッチを行ったと評価されたチームに贈られます。
SUStech.の提案する「MyEarth」は、”誰でもどこでも地球を再生できるアプリ”として、ユーザーはアプリ内で広告を閲覧・シェアする、アンケートに答えるなどしてポイントを貯め、溜まったポイントを利用して手元で地球再生アクションを行うことができるサービスです。ユーザーのアクションに応じて地球がきれいになる・汚染されるというゲーミフィケーションを実装し、直感的に、そして楽しみながら自身のサステナビリティなアクションの効果を実感することができます。
代表の田畑さんは「この事業は本気で実現したいと思っている。ここで終わりではなく、これからも謙虚に学び続ける姿勢を忘れずに頑張っていきたい」と受賞の喜びを語りました。同賞プレゼンターを努めたソニーグループ株式会社の小田島伸至さまは「テクノロジーを使って社会課題を解決していこうとする姿勢が素晴らしかった。グローバルにも展開していけるサービスだと思う」とピッチを称えました。
総 長 賞
総 長 賞
副賞 起業スタートパック(起業に必要な各種サービスや物品購入の支援)
P.S(立命館守山高等学校)「探究留学」
代表:速水 瑠奈・奥西 授・大八木 望(立命館守山高等学校)
総長賞は、審査員の皆様による審査で、最も優れたピッチを行ったと評価されたチームに贈られます。
P.Sの提案する「探究留学」は、高校生が地方へ短期留学し、その町について知り、課題を深め、解決方法を考えていくという、若い視点と積極性を持った高校生と過疎化等の社会課題を多く抱えた地方自治体を繋ぐ架け橋となり、地方創生の新たなスタンダードを生み出すビジネスプランです。
代表の速水瑠奈さんは「1年越しの総長ピッチへの挑戦で、いろんな方に支えられていただけた賞だと思う。栄誉ある賞をいただけてとても嬉しい」と受賞の喜びを語りました。
またプレゼンターは、仲谷総長とともに、昨年の総長PITCH THE FINAL 2020で総長賞を受賞した、ABABAの川端航平さん(立命館大学経営学部3回生)もプレゼンターを務めました。
プレゼンターを務めた仲谷総長は講評・総評として「総長ピッチは、チームが解決したい社会課題に対するアイデアをブラッシュアップし、起業できるレベルを目指すこと、そのプロセスで得た経験が大切。熱いピッチを披露してくれることを期待している」とエールを送り、締めくくりました。
以上、総長PITCH THE FINALのダイジェストをお届けしました。
改めて、この舞台で素晴らしいピッチを行ったファイナリストの皆様、ありがとうございました!そして受賞した2チームの皆様、おめでとうございます。
また、ファイナリストたちの挑戦を見届け、ご支援いただいたすべての皆様、応援ありがとうございました。
今後も総長 PITCH THE FINALに挑んだ学生・生徒への、ご支援・応援をお願いいたします!
当日の模様はRIMIXの公式YouTubeチャンネルにて公開いたしました。ピッチ当日には公開していないスペシャルムービーもありますので、ぜひご覧ください!
学校法人立命館・立命館起業・事業化推進室RIMIX事務局では今後も、立命館学園の掲げるR2030学園ビジョン「挑戦をもっと自由に -Challenge your mind Change our future-」をキーワードに、これからの社会を支える学生・生徒・児童の「挑戦」を支援してまいります。
今後とも、皆様のご支援・応援をよろしくお願いいたします。
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