コロナ期間に自分と向き合う【学生ライターのビヨンドコロナ生活#15】

はじめまして!立命館大学経営学部2回生のteamRIMIXライター・藤井はるかです。
今日は「コロナ期間に自分と向き合う」をテーマにお話ししたいと思います。

皆さんはおうち時間、何をして過ごしていますか?

私は最近Nintendo Switchの「あつまれどうぶつの森」を楽しんでいます。友達とオンライン通信ができるため、サークルのメンバーと大人数で通信したり中学校や高校の友達と通信したりと、新型コロナウイルスで友達と会えない中でも楽しく過ごしています。

サークルのメンバーと通信をした時の様子

また、まとまった時間ができたため読みたかった本をいくつか読んでいます。
最近では村上春樹著『騎士団長殺し』、スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』、そしてカミュの『ペスト』を読みました。

今回は
①常識や思い込みをやめること
②自分の行動に軸を持つこと
③問題意識を行動に移すこと
の3つのテーマに分けてお話ししたいと思います。

①カミュのペストから見える今後の社会の変化

上でも話したように、最近カミュの『ペスト』を読んでみました。
舞台は1940年代のアルジェリアのとある都市で、書かれたのは半世紀以上前ですが、今コロナ禍の状況と似ている部分も多く、とてもリアリティのある小説でした。

話のなかではペストという災いがもたらす「不条理」がテーマになっていて、その不条理に向き合う市民の心理が細かく描写されていました。

確かに。新型コロナウイルスがもたらしている今の状況は「不条理」といえるでしょう。

しかしカミュが描くペストの時代と異なる点もあると思います。
それは、「適応」です。

身近な例で言えばオンラインでの講義の開催やミーティングや就職説明会がzoomなどで行われるようになったこと、リモートワークへの切り替えなどがありますが、私たちは自分たちでも気づかないうちに新しい環境に身を置きそして慣れていくんだろうな、と思います。
そして、新型コロナウイルスが収束した後も一度「適応」した文化はそのまま残るだろうと考えます。

つまり、コロナ収束後の世界は厳密には元通りになるのではなく、新たな時代の局面を迎えるのではないでしょうか。
これは、これまで疫病や戦争など大きな出来事が基となり時代が変容してきたことと同じで、コロナウイルスの流行が文化や時代の変換点となる気がします。

そう考えると「常識」や「日常」ってあくまでもその時代の一時的なものであって、自分の思い込みなんだと気づかされました。

そういえば『7つの習慣』ではこんなことを言っていました。

誰しも、自分は物事をあるがままに、客観的に見ていると思いがちである。だが実際はそうではない。私たちは、世界をあるがままに見ているのではなく、私たちのあるがままの世界をみている

なるほど、確かに私たちは自分の主観に基づいて物事を認識しているなあと思います。
まずは物事を客観的に見ること、そして常識という思い込みをやめることがいまの私たちにできる「不条理」への一番の対処法なのだと思いました。

②自分の行動に軸を持つ

では物事を客観的にみるためには具体的に何をしたらいいのでしょうか?
私は「海外に行き様々な価値観や文化を知る」ことが一つの手段ではないかと思い、高校生の時から交換留学に行きたい!と思っていました。

SDGs実践プログラムでラオスを訪れたときの様子

しかし、新型コロナウイルスの影響がいつまで続くかわからない今、留学にいけるのかわからなくなってきました。
そこで、大学生活において大きな目標にしていた交換留学がいけなくなってしまった場合のことを考えるようになりました。

そもそもなぜ留学じゃないとだめなのか?自分はなんのために留学をするのか?など考えている時に思い出したのが、同じ国際協力団体に所属する先輩がおっしゃっていた

自分に行動の軸を持って何をしたいか選択するべきだ

という言葉です。軸というのはいわばポリシーで、自分のポリシーに沿った行動を選択することが重要だとおっしゃっていました。

それから自分の行動の軸が何なのか考えるようになりました。
去年の一年間は自分の興味のあることにとりあえず挑戦していましたが、その中で社会問題解決✕ビジネスのマインドを組み合わせたものに特に興味があることに気がつきました。

③問題意識を行動に移す

少し話は変わりますが、私は現在国際協力団体に所属していて毎年2回カンボジアへ行き教育支援活動を行っています。

昨年初めてカンボジアへ行き、新たな発見に満ちあふれ濃密な2週間を過ごしました。

活気あふれる市場の様子

また、昨年はRIMIX主催の総長ピッチに参加したりSDGs実践プログラムでラオスを訪れたり、国連ユース特使との対話会に行ったりと学びと刺激の多い環境で過ごしていました。

様々な体験をする中で、ただ問題を見つけて「考える」だけではなく「問題を解決するための行動を起こす」ことの重要性を学びました。

その行動を起こす際に指針となるのが先ほど話した「行動の軸」なのではないかと思います。

こうやって話すとなんだか難しそうですが、考え方は至ってシンプルだと思います。
自分の行動の軸に沿ってやってみたいことを探したり、今している活動を見つめ直すのです。

行動の軸なんて見つからない!という場合は、自分が楽しそうだと思ったことにとりあえずチャレンジしてみてもいいかもしれません。

そのうち、興味の湧く分野の共通点や、何を基準に自分は物事を判断しているのか見えてくると思います。

 

コロナでおうち時間が増えた今だからこそ、一度自分の行動の軸を見つけるために自分と向き合う時間をとってみてはいかがでしょうか?

自分も思っていなかった可能性や挑戦したいことがでてくるかもしれません!

拙い文章でしたが最後までお付き合いいただきありがとうございました!