こんにちは。立命館アジア太平洋大学4回生・学生団体RealiveRealizeの西村奈々子です。
5月30日に行ったオンライントークショーイベント『「コロナの影響inケニア」~リアルな情報を学生に「生きる」+αを届ける』のプロジェクトレポートをお届けします。
RealiveRealizeとは
世界で活躍されている人々の語る、リアルな情報を学生に届ける。そこから一人ひとりにとっての「生きる」+αを見つけてもらいたいと思い、企画を創っています。
現在はコロナ禍により、世界のリアルな情報を得ることがより難しいかも知れません。そういった中でもオンライントークショーを通して発信できることは沢山あるので、オンラインイベントに注力して活動していきます。
生きる+αとは?
ただ「生きる」のではなく、一人ひとりが何を大切にして生きたいか、どのように生きたいかを深く考えることで見つけられるもの。
なぜ学生なのか?
これからの社会を担い、よりよい世界を創造できるのは若者であり、学生のみなさんだと考えています。そのため、私たちは学生をメインターゲットにした企画を届けたいと考えています。
企画概要
今回実施したオンライントークショーのテーマは「コロナの影響inケニア」です。
ゲストにケニア在住32年の活動家、早川千晶さんを招き、世界のリアルな情報を学生にお届けしました。
質疑応答セッションやzoomのブレイクアウトルーム機能を利用した参加者の交流会を設けて学生参加型のイベントとなりました。
実施概要
日時:5月30日19:00~21:40
場所:zoom
ゲスト:早川千晶さん
運営:RealiveRealizeメンバー
ケニアでのコロナの影響
今回、日本では知ることのできないケニアのコロナウィルスのリアルな現状について、早川千晶さんに話していただきました。
特に、早川千晶さんの活動地域である貧困地域(スラム)では、コロナウィルスにより深刻な被害を受けています。例えば、元から稼ぎの少ない貧困地域の人々がやっとの思いで手に入れていた職業をリストラされてしまう。よって、食糧不足やさらなる貧困の深刻化が進んでいます。加えて、貧困地域(スラム)では多くの人々が密集して生活しているため、感染の拡大を常に危惧する必要があります。しかしながら、彼らは石鹸を買うお金もないため、自力で感染予防をすることが難しい現状です。
そういった現状に対して、早川千晶さんは支援活動として食糧配布や生理用品の配布などを続けています。彼女は、コロナ禍の中でもケニアに残り、スラムの人々の生活に寄り添い支援活動を続けています。その様子について、詳しくお話ししてくださりました。加えて、彼女が32年間活動を続けてきたケニアから学んだ歴史や、社会構造、スラム街について多くのことを教えていただきました。
また、ケニア政府はコロナウィルスに対して、出来る限り俊敏かつ必要な対応を行っているというお話がありました。それでもなお、深刻化する問題として貧困層への対応やケニアの医療の普及が追いついていないことが挙げられました。
早川さんからのメッセージ
最後に、早川さんから学生の皆様へメッセージをいただきました。
「今、皆さんコロナ禍の中で、不安に思っていたりもどかしく思っていたりすることがあると思います。でも、これから先の世界をみんなで見つめて、より良い世界を創造していってほしい。あなたの身の回りや、国のあり方で苦しいことがあったとき、少し視野を広げて世界のことや人々に目を向けてみてください。そしたら、全然違う生き方、全然違う文化、全然違う社会の在り方があって、いろんな多様性があります。そっちに視線を向けてから、また自国に立ち返ると、もっとこういう風にすればこの国はよくなるかもしれない。自分たちの在り方や生き方に参考になることがたくさんあると思います。
そうすれば、みんなが生きる日本もみんなにとってより良い国になっていくでしょう。そして、世界の人ともっとつながっていくことで、より良い世界を創れると思います。
学生の皆さんは今、若くてフレッシュな感性でいろいろなことを感じていると思います。今、あなたたちが感じていることは人生において一番大切なことであり、あなたの原点であるのかもしれません。だからこそ、今あなたの感じていること考えていることを絶対に否定せず、それをずっと大切にしてもらいたいです。そこに真実があると私は感じています」
3時間に渡り、濃密なイベントとなりました。この場を借りて、早川さんと参加いただいたみなさんに御礼を申し上げます。
事後アンケート報告
本イベントを実施するにあたって事前にgoogleフォームにて参加お申込みいただきました。申し込みいただいた方は計100名、本イベントの目標人数を達成することができました。たくさんのご参加ありがとうございました。
ここでは、参加者のうち20名の方にご回答いただいた事後アンケートを元に、本イベントを振り返ってみたいと思います。
まず、本イベントにお申し込みしていただいた方の9割が学生で残りの1割が大人の方でした。本アンケートでも、学生の参加者が9割を超えていたことがわかり、私たちのターゲットの方々へ届けられたこと嬉しく思います。
満足度の理由を聞くと、以下のような回答がありました。
- ケニアのコロナ状況について、リアルな事実を知れました。コロナの状況以外にも植民地がどのように影響を与えていったのかと会うことなど、さまざまな歴史、社会構造、スラムの様子なども聞けてよかったです!
- まるでケニアでツアーを受けているかのような感覚でした。
- ブレイクアウトルームで普段だったら合わない人と交流できたからです。
- 現地に足を運ぶ事ができない中、実際にケニアの現状について生の意見を聞くことができたため。
このように、早川さんのお話を通して、日本では知り得ないケニアのリアルな情報を知ることができたこと。参加者間の交流が楽しかったなどと、たくさんのコメントをいただきました。加えて「最初に参加者も挨拶をできるような時間を設けることや、参加者は講義中もビデオオンにしていたら良かった」など、改善点についてもコメントをいただき、誠にありがとうございます。これからの企画の中で、反映させてより良い企画を創れるよう精進いたします。
こうして皆様から、またイベントに参加したいと思っていただけることが、私たちの活動の活力となっています!
「今後、どのようなイベントを企画して欲しいですか?」という質問に対しては、以下のような回答がありました
- ゲストを複数人よんで、1人ずつグループのメンターになってもらって、より短い距離で話すとか、パネルディスカッションをするなどの企画だとより刺激を受けるのでいいかなと思いました!ディスカッション(政治、教育などカテゴリを絞り、現状共有をした後)
- アジア地域のリアルも見てみたい!
- 他国で活躍している方のトークイベント
- ケニア近隣の国や地域の現状
- これからもzoomでやって欲しい。
- 同じ学年の人とも話してみたかった。
- 今回のように世界で色んな分野で活躍されている方のお話を聞きたい。
- 国際的な現場で生きている方のお話を聞いてみたいです。
- 今後も今回のような現地の状況をリアルタイムで感じている人からのお話を聞きたいです!
- 運営の皆様の中には、実際にケニアやその他のアフリカの国に行かれた経験がある方が何名かいると伺っているのですが、ぜひその方々の体験談、学びをシェアしていただけるようなイベントを企画していただきたいです!
今後私たちが、またイベントを企画した際に参加したいと思ってくださった方が多く、嬉しい限りです。みなさまからいただいたご意見を参考にさせていただきながら、次回のオンライントークショーイベントも企画段階に入り、より満足していただけるものを創れるよう注力しております。乞うご期待ください。
最後に、あなたの生きる+αは見つけられましたか?という質問をさせていただきました。
- いろんな視点を持つことかなと思います。
- それぞれの人の立場に立って考えてみること。それぞれの国の立場をみて考えてみること
- 思いやり
- 他者との協同。コロナだからこそですかね。また、新たにケニアの現状を知って発見もありましたので、今回のようなイベントに参加し何時も学ぶ姿勢を取り続けたいと思いました。
- 自分が満たされていること
- 人との交流
- 人に優しく
- 今回だけではないですが、早川さんのようなポジティブなエネルギーを発する人から、希望に似た強さを感じました。
- 人と話して違いを楽しむ
- 「見つかった」とは言えないですが、今後見つけていきたいですし、やっぱりアフリカと将来関わっていきたいなと思いました。
- 今回のイベントで、本当にこれまでの概念を覆されたかのような学びをさせて頂きました。そして私の知らない世界がまだまだ沢山あることに気づかされました。
これから、もっともっと、「生きる+学び」を深めていきたいです。
こうして、私たちが考えて欲しい「生きる」+αについて考え、一人ひとりが気づきを得てくださりました。私たちのイベントを通じて、このようにこれからを生きていく中で大切にしていきたいものとなる「生きる」+αをこれからも届け続けていきたいと改めて思いました。
皆さんの素敵な気づきのシェアに心から感謝しています。
今後も、リアルな情報を学生に届け、そこから「生きる」+αの気づきを得てもらえるようなイベントを企画していきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。学生団体Realive Realizeは、このような有意義なイベントを学生に届けたいという想いで活動しています。ぜひ、今後も私たちの活動を応援して下さい。
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