初めまして、立命館大学理工学部3回生の徳田 祥吾と申します。
GW期間中に行われた「SW LIVE」の一企画「アバターロボットアイデアソン~僕、私のキャンパス課題~」についてのプロジェクトレポートを書かせていただきます。
企画概要
アバターロボットアイデアソン~僕、私のキャンパス課題~
日時|2020年5月5日(火)12:00〜13:15
場所|YouTube Live(Sustainable Week実行委員会公式チャンネル)
出演|
竹嶋 寛人氏 (株)ISO総合研究所 取締役
井上 貴仁氏 (株)ISO総合研究所 NY研究室 執行役員
久米 達也氏 立命館大学 財務部 契約課 課長
岸本 俊輝氏 立命館大学 理工学部 ロボティクス学科4回生
阮 覇唯氏 立命館大学 理工学部 ロボティクス学科 3回生
「アバターロボットアイデアソン~僕、私のキャンパス課題~」とは、OHMNI ROBOという企業が提供するアバターロボットをキャンパス内でどう利用できるかについて、立命館大学びわこ・くさつキャンパスで生活する大学生、職員の方、実際にアバターロボットを取り扱っておられる会社の方とzoomを用いて行うアイデアソンのことです。
アバターロボットについてはこちらから▼
https://ohmnirobo.jp/
企画実施の背景
私は「インクルーシブな社会」の実現に関心があり、そういった社会を作るためにはどうしたら良いのか、自分にできることは何なのかを日々考えていました。
そんなとき、「アバターロボットをキャンパスに導入しよう」という話を立命館大学の職員の方からいただきました。アバターロボットを用いることによって移動が不自由な人々の生活を変えたいと思い、企画を考えました。立命館大学の職員の方や会社の方と話をさせていただく中で、アバターロボットなどを用いて「誰一人取り残さないキャンパスを作ろう」という話が出ました。
このことがきっかけとなり、本企画は誕生しました。
「誰一人取り残さないキャンパス」とは
誰一取り残さないキャンパスとは、「障害を持った方や留学生、大学生活で不便・不満をかかえておられる方々も、誰もが生活しやすいキャンパス」のことです。前述した通り、私はインクルーシブな社会を作りたいと考えています。そして、それには「誰一人取り残さない」という視点が大切であると考えます。
私は立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)に通っています。BKCは丘の上にあり、駅からも徒歩3、40分以上と遠いため、他のキャンパスと比べると通学に難があります。
また、私の所属しているサークルの先輩が松葉杖生活を送っておられ、その通学のしにくさを身近に感じる経験をしたり、車椅子を利用されている方の通学事情について立命館大学の障害学生支援室の方に話を伺ったりすることなどを通じて、様々な経験からインクルーシブなキャンパス、社会の必要性を強く感じていくようになりました。
企画実施にあたっての困難と反省
そういった経緯で、SW LIVEで今回実施した企画を実施することになりました。
当初、障害を持たれている方や留学生の大学生活における現状を発信しようと、ゲストとして障害学生支援室の方やBKCインターナショナルハウスの方をお招きする予定でした。しかし、SW LIVEという企画をやることが決まってから本企画を実施するまでに与えられた時間が2週間ということで、出演依頼の段階からトラブルが多発しました。
視聴しやすさを重視するために企画時間を2時間から1時間15分に変更したり、企画実施日の4日前に企画名を「アバターロボットアイデアソン~僕、私のキャンパス課題~」に変更したり、内容をアバターロボットに特化したりする等、当日まで企画内容についての変更は行われました。
私が本企画を実施するにあたり、反省している点は視聴者がどの目線で見たら良いのか分からなくなるようなタイトル、内容にしてしまったことです。新入生や別のキャンパスの方、大人の方にとって参加しにくい内容であったと反省しています。BKCのみと決まっていれば企画内容や広報の仕方は変わっていたと思います。「誰一人取り残さない」はある程度対象を絞って企画しないと意味が分からなくなってしまうということを改めて実感しました。
最後に
本企画に参加して下さった株式会社ISO総合研究所の竹嶋 寛人さん、井上 貴仁さん、立命館大学の職員である久米 達也さん、立命館大学の学生である岸本 俊輝さん、阮 覇唯さん、運営補助として関わって下さった立命館大学SustainableWeek実行委員会メンバーの皆さん、企画立案から実施後まで関わり、支えて下さった皆さん、本当にありがとうございました。1人で決してできることではなく、多くの方に支えられてできた企画だと思っています。
ゲストの井上さんによる「アバターロボット(OHMNI ROBO)について」や、久米さんによる「わくわくするキャンパスづくりにおけるキャンパスの取り組みについて」、その後行われたアイデアソンを通して社会の在り方が問われているのと同時に、キャンパスの在り方も問われており、その可能性は無限大であるということに改めて気付かされました。
「机上の空論で終わらせてはいけない」、「ニーズに合っていないことをしていても意味がない」という言葉の通りで、多くの方の生の声を取り入れ、より良い社会、キャンパスを作っていく必要があると感じました。
今後、ますます「誰一人取り残さない」という視点で物事を見ることが大切になり、社会をインクルーシブにできるかが問われてくると思います。それに備えて様々な視点から見た社会を知りながら、活動していきたいと思っています。
読んでいただき、ありがとうございました。