立命館大学図書館|取り置きサービス・郵送サービスを開始!松原副総長にインタビュー

こんにちは、RIMIX事務局です。

今回は、立命館大学図書館が新たに発表した取り置きサービスの開始と郵送サービスの対象拡大について、図書館の運営に関わる松原洋子副総長に、立命館大学新聞社の学生記者がオンラインインタビューを行いました。

*この記事は、立命館大学新聞社の協力でお届けします。

立命館大学新聞社の記事

立命館大学図書館は5月8日、図書資料の郵送サービスの対象者拡大事前予約による取り置きサービスを5月11日から開始すると発表しました。

取り置きサービスの対象者は立命館大学に在籍する学部生、大学院生、教員、研究系職員です。事前に予約した図書資料を図書館カウンターで取り置き、衣笠キャンパス、朱雀キャンパス、びわこ・くさつキャンパス、大阪いばらきキャンパスの図書館で貸し出します。

利用する際は、図書館のホームページから「MyLibrary」にアクセスし、予約したい図書資料と受け取りたい図書館を申請します。資料の手配が完了するとメールで通知が届くので、それを確認した後に図書館カウンターに行ってください。学生証または教職員証を提示して、貸出予約をしたことを伝えれば受け取ることができます。

館内利用図書、雑誌を含む所蔵資料は事前申し込みの上で利用者が指定した図書館で複写することができます。館内の複写機を使って自分でコピーしますが、書架で資料を探す、閲覧席で自習をする、カウンターでの利用相談、セミナールームなどの施設利用はできません

また、対象を限定して実施していた図書資料の郵送サービスについても、全ての学部生、大学院生が利用できるようになります。「MyLibrary」から予約すれば、各キャンパスの所蔵資料を1回あたり10冊まで借りることができ、日本郵便の「ゆうパック」にて利用者に発送される予定です。発送・返送の際にかかる費用は全て大学が負担します。

借りることのできる冊数は通常と同じく、大学院生は100冊、学部生は20冊までです。どちらのサービスを利用する場合も館内利用、貸出中など一部貸出不可の資料があるので注意してください。両サービスの実施期間は、5月11日から当面の間となります。ただし図書館が通常開館となった場合は、あらかじめ案内した上で段階的に終了する予定です。

現在貸出中の資料や本サービスを使って貸し出される資料は、このサービスの実施期間終了時まで返却期限が延長されます。具体的な返却期日についてはサービス終了時に発表される予定です。サービス実施期間中に返却する場合は、来館して自動貸出返却機で返却手続きを行うか、「ゆうパック」にて着払いで送付してください。

新型コロナウイルス感染防止には利用者のみなさんの対策が欠かせません。

図書館は、公共の交通機関を利用する場合は混雑する時間帯を避け、来館時には必ずマスクを着用すること、体調不良の場合に来館しないことや滞在時間を最小限度とすることを呼び掛けています。

松原副総長インタビュー:「知のとりで」の役割果たす

ここからは図書館の運営に関わる松原洋子副総長に、立命館大学新聞社の学生記者がオンラインインタビューで伺った話を掲載します。

ーサービス開始に至った経緯について

政府による「緊急事態宣言」発令を踏まえたキャンパス入構禁止措置に伴い、立命館大学図書館は4月8日から臨時休館しています。8日以前にはディスカッションやプレゼンテーションができる「ピア・ラーニングルーム」(ぴあら)やセミナールームなどの利用を制限しながらも、本の貸出やプリンターの利用はできるようにしていました。しかし臨時休館により多くののサービスが利用できなくなってしまいました。そこで4月15日には、WEBによるレファレンスサービスや電子書籍など、オンラインで利用できるサービスをまとめて発表しました。その後、学校法人立命館が一部の教育・研究施設に限定し、一部の入構及び施設利用を認めるという方針を決定したこともあり、図書館のサービスを一部再開していくことになりました。

ー新型コロナウイルスについて

今回開始する、取り置きサービスと郵送サービスの利用には基準を設けませんが、図書館へ取りに来られる人は取りに来ていただきたいと思います。郵送サービスはより手間がかかるからです。郵送料などの金銭的なことよりも、図書館職員さんに負担がかかってしまうことがあります。現在、基本は在宅で仕事をするということになっており、キャンパスに入構するのはどうしてもという場合のみです。もちろん職員さんの安全には配慮しますが、図書館のサービスは職員さんが支えているということをご理解いただきたく思います。

感染リスクについては、それを重く捉えて慎重に物事を進めようという考え方があります。しかし、図書館は「知のとりで」です。制約がありながらも自由に勉強し、研究することができるよう、図書館としてできることから始めていくことにしました。立命館のような学生数が多い大学で、図書館を再開することはチャレンジになりますが、利用者の皆さんには理解と協力をお願いいたします。

ー学生に向けて

外出自粛により一人で過ごす時間が増えたと思います。孤独という状況は学生にとっては良いこととも言えます。一人で考える、一人で読むという時間をつくり、本の世界に向き合うことができます。孤独でいることに不安になることもあると思いますが、そういう時こそ本当に学問に踏み込むチャンスです。是非新たに始まるサービスを活用してください。普段読まないような本を読んで、圧倒的な他者と渡り合ってみることは、人生においてもかけがえのない経験となるはずです。入学してから大学の施設を利用する機会が少なかったと思うので、特に新入生にはこのサービスを利用して欲しいと思います。

「読む」というのは大事です。インターネット検索やSNSなどを使えば、目の前で起きていることを知ったり、答えを得たりすることができますが、現在は様々なことに対してすぐに答えが出ない状況に直面しています。今こそ、時間・空間を超えたものである本を読んでみましょう。

 

以上、立命館大学新聞社とRIMIX事務局がお届けしました。

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図書資料の郵送サービス(対象者拡大)と、事前予約による取り置きサービスの開始について