Zoomオンライン講座をやってみて【学生ライターのビヨンドコロナ#6】

こんにちは。teamRIMIXメンバーの吉武莞(立命館大学情報理工学部)です。

私はいま、Beyond COVID-19(ビヨンドコロナ)のRIMIX事務局の一員として、ビヨンドコロナの立ち上げから企画・運営に携わり、主に当WEBサイトの運営やデザイン、コンテンツ管理などを行っています。

私は最近、もっぱらBeyond COVID-19の運営をやっていて「コロナで逆に忙しい」日々を過ごしています。旅行が趣味なのでそろそろ旅行に出かけたいですが、感染拡大を助長してしまうかもしれませんので、アフターコロナまで待ちたいと思います。

リレー連載「学生ライターのビヨンドコロナ」第6弾は、Beyond COVID-19の一つとして実施したオンライン講座の実施報告をします。
今回は固い記事になってしまうかもしれませんが、お読みいただけると幸いです。

オンライン講座に至るまで

まず、今回実施したデザイン講座の報告をする前に、私の経歴をすこしお話します。経歴なんかいいよ!という方は飛ばしてください。

吉武 莞 YOSHITAKE Kan

  • 一般社団法人SDGs Impact Laboratory/RIMIX事務局 デザイナー
  • 立命館大学新聞社 2018年度主幹(代表)、現アドバイザー・記者
  • 立命館大学学友会 2019年度中央常任委員長補佐・学園祭副実行委員長

福岡県出身。高校から学生新聞に携わり、高校・大学を通じて記者・編集者として活動。その他イベント企画・運営や広報担当など、ディレクター・デザイナーとして活動し、グラフィックデザインを専門として様々な活動を行う。

経歴はこんな感じです。Beyond COVID-19の立ち上げの話は、長くなりそうなので、また別の機会に。

さて、Beyond COVID-19のプロジェクトを立ち上げて、オンライン講座やプロジェクトを募集する中で、「デザインのオンライン講座をやってほしい」と頼まれ、急遽講座を実施しました。最終的には、立命館大学Sustainable Week実行委員会と立命館大学新聞社、立命館大学一般教養科目「SDGs表現論」が共催で行いました。

内容は、これまで立命館大学新聞社で実施していた研修の内容をぐっと凝縮し「伝える文章・伝えるデザイン」講座としました。SDGs表現論の受講生に向けては、授業で必要となる取材のスキルについても講義を行いました。

受講生からの評価

講座の実施概要はこんな感じです。

学生新聞記者・デザイナーが教える「伝えるデザイン・伝える文章講座」
2020年4月20日(月)13:00〜15:10
立命館大学Sustainable Week実行委員会・立命館大学新聞社・立命館大学一般教養科目「SDGs表現論」共同開催
第一部 取材のしかたワークショップ(SDGs表現論受講生のみ)
第二部 伝える文章・伝えるデザイン講座(ここから一般公開)
第三部 illustrator実践講座
講座ページはこちら

受講にあたっては、Beyond COVID-19の特設サイトにて概要を公開し、参加申込としてGoogleフォームで連絡先を書いていただく形にしました。最近は「Zoom Booming(Zoom爆弾)」と言われるほどZoomのセキュリティの脆弱性をついた悪質な悪戯行為も行われています。そのため、Googleフォームで申し込んでいただいた方に、メールでZoomの参加URLをお送りするようにしました。

申し込み頂いた方は計62名、参加いただいた方は計55名です。

では、受講者の方に受講後にご協力いただいたアンケートから、講座の評価などを見ていきます。アンケートは42名の方に回答いただいています。

まずは参加にあたってのアンケートです。

ほとんどの方が「デザインを学びたい」「文章力をつけたい」と思って今回の講座に参加いただきました。そして「暇な時間を活用したかったから」と回答している方もいます。やはり、いまの自粛生活で「することがない」方も多いようです。

受講者のデザイン経験を聞いてみると「デザイン面を意識してWordやPowerPointの資料を作ったことがある」と回答している方が多くいらっしゃいました。「初心者」「デザイン制作などを日常的に行っている」と回答した方も多かったです。およそ3/4の方が、デザイン初心者もしくはこれから学びたいと考えている方でした。

このアンケートは第二部と第三部の間の休憩時間にお願いしましたので、初心者やこれから学びたいと考えているような方に向けて、第三部はillustratorの初心者講座としました。

続いて講座の内容の評価です。

スライドを画面共有しながら行った「取材の仕方」「伝える文章」「伝えるデザイン」の3つの講座について、「ためになった」「どちらともいえない」「ためにならなかった」の3つから評価いただきました。結果、すべての講座で80%以上の方が「ためになった」と回答いただき、「ためにならなかった」と回答した方は0名でした。

講座の内容の中で、「スライドの内容」「講師の説明」が分かりやすかったかどうかをお聞きすると、こちらは88.1%の方が「分かりやすかった」と回答いただきました。

そして「この講座の第2弾があれば受講したいか」という質問では「はい」と答えた方が92.9%と、大変好評をいただきました。ありがとうございます。

コメントをいただいた中からもいくつか声を紹介すると、
「いままでなんとなく意識していた文章やデザインのことを、法則にのっとって分かりやすくまとめて教えていただいたので、とてもすっきりしました。本当に受けてよかったと思います」
「デザインについての講座は終始楽しかったですし、特にフォント紹介は新しい発見がありとても楽しかったです!」
「学びたかったことを分かりやすく説明していてためになりました」

などなど、とても好評をいただきました。ありがとうございます!

ここまでが、講座に対する評価です。
結果的に8−9割の方が講座に対して「よかった」という意見をいただきました。
多くの方に受講いただき、そしていい評価をいただいて、とても充実した講座となりました!受講いただいた方、ありがとうございました!

次項で後述しますが、途中で声が途切れたりといったトラブルがありましたので、この講座に参加いただいた方に向けて、講座の内容をまとめた資料を期間限定で配信しています。
資料配布に関しては、パスワード付きのWEBページを作り、メールでリンクとパスワードをお送りしました。

オンライン講座の問題点

最後に、「オンラインでの講座受講環境」についてアンケートで聞きました。

すると「通信環境が悪く、見づらい場面があった」という方が69%と、視聴環境には課題の残る結果となりました。もちろんWi-Fi・通信環境の問題もありますが、Zoomというオンライン会議ツールの質や遅延の関係など、様々原因はあると思います。

今回の講座では、スライドを画面共有しながら私が説明を行い、インタラクティブなやりとりをおこなわず、コメントがあればチャットで行っていただき、質問に答えるという形式でした(質問は実際にはなかった)。

このように非インタラクティブ(講師に直接声を出して質問しないなど)の場合は、YouTube Liveなどを使ったほうが安定した配信ができる上、チャットでのコミュニケーションも円滑に行えるのではないかと考えています。これについては次回以降講座を実施する場合は考えていこうと思います。

ほかにも「オンラインで長時間視聴するのは大変だった」という声もありました。講座を先に録画しておいて、編集して短くしたものを配信していく、というのも手かもしれません。配信した後にはインタラクティブなやりとりで直接質問に答えたり、直接デザイン制作風景を見てもらったり。そんなことも考えられますね。

オンラインの可能性

「今後、今回のようなオンライン講座があれば(デザインに限らず)また受講したいか」という質問では、92.9%の方が「はい」と答えていただいています。

昨今の情勢によって全てのコミュニケーションがオンラインに移行していく中、「オンラインでの講座」は大きなニーズがあるように感じます。

今回の講座では「はじめてオンライン講座を受けた」という方もいらっしゃいました。その中で、92%の方が「またオンライン講座を受講したい」と回答していることを考えると、これから多くの講演・セミナーがオンラインで実施することになっていくと考えられます。この記事を読んでいる「まだオンライン講座を受講したことがない」という方も、ぜひ何か1つ受けてみると面白いと思います。

そしてオンラインの一番のよいところは、足を運ばなくても話が聞けるところです。遠くまで足を運ばないと参加できなかったような講演でも、今では家から参加できるようになっています。普段聞けないような人の話を気軽に聞けるようになったのです。
この変化はまさに、TwitterやFacebookが登場して、遠くの友達と気軽に話せるようになった、あのときの感覚とすごく似ています。

もちろん、通信の問題やインタラクティブな講座のためにはどうしたらよいのかなどなど、オンライン講座をやるにあたって考えるべきこともたくさんあります。これらを解決していけば、今までできていなかった面白い講座やコンテンツが作れるのではないかと、すごくワクワクしています!

おわりに

おわりになりましたが、まずは新型コロナウイルスで亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、医療スタッフ、行政の方、外出自粛の中で物流やインフラ、スーパーなどで私たちの暮らしを支えていただいたいる方など、現在も最前線で頑張っておられるすべての方に感謝申し上げます。

新型コロナウイルスの感染拡大で、世界はいま「変容」のときを迎えています。

「三密」対策で、これからの建物やオフィスの形も変わっていくでしょうし、コンビニやスーパー、窓口など対面接客ではフィルムを介して、というのが当然のことになっていくでしょう。

オンラインでのミーティングやオンライン飲み会も、今は流行しているので高頻度でやっている方も多いかもしれませんが、今後は頻度が少なくなるものの、当たり前の光景になっているかもしれません。

いわゆる「アフターコロナ」の世界は、「ビフォーコロナ」の世界とは、大きく変わったものになることは、おそらく間違いないでしょう。

ですがそれを悲観的にとらえず、この機を活かして様々なことに挑戦して乗り越えていけば、むしろよりよい世界が待っているかもしれません。

私はこれを信じて、「ビヨンドコロナ」していきたいと思います。

そんなビヨンドコロナの立ち上げの話や、今考えているアフターコロナの世界は、別の機会に書いてみたいと思います。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

Sustainable Week実行委員会・実施報告

 

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