Message|メッセージ

これからの時代を見据えたときに、世界に目を向け、環境、貧困、紛争、教育、食糧など、自分と社会との関係を考えることは、学ぶとは何か、生きるとは何かという問いにつながります。国連が定めた17の持続可能な開発目標:SDGsの理念は、「世界と日本の平和的・民主的・持続的発展に貢献する」という立命館憲章の理念をまさに体現するものです。

RIMIXは、SDGsに代表される人類共通の課題を解決するために起業する人を支援するプラットフォームです。立命館で学ぶ学生・生徒・児童のみなさんには、内なる制約、Borderを超え、学齢を超えて、同じテーマに切磋琢磨し、多様性あるこのプラットフォームでイノベーションを生み出してほしいと思っています。起業も社会貢献の1つの手段だという認識を持って、解決のアイデアを提案する機会に、ぜひチャレンジしてください。

RIMIXにより、社会課題に強い関心を持ち、ビジネスを通じて解決していく社会起業家「Impact- Makers」を育成し、立命館学園は、人類共通の課題解決に向け積極的に貢献する存在でありたいと考えています。

学校法人立命館 総長
仲谷 善雄

立命館では、社会への価値創出を中長期の政策の軸に据えています。大学ならではの価値創出を行うためには、長期的、公的、社会的に解決すべき課題を見出すことが肝要です。そして、課題を実際に解決する知恵と手段、すなわち諸方の利害関係を調整しながら「あるべき姿」を構想し、「総合知」を活用して皆と共に構想を実現していくオープンイノベーションが重要となります。
立場や組織や世代などを越えた多様なステークホルダーが集い、課題に対して知恵を持ち寄り、解決方法をトライアル&エラーを繰り返しながら試し、社会に価値あるものへと磨いていく。常に新たな世代がその輪に入り、担い手として育っていく。RIMIXはそのような、イノベーションを生み、イノベーションを担う人を育むしかけです。

立命館が掲げるビジョンは「挑戦をもっと自由に」ですが、新しい価値創出を担うためには、遊び心をもちながら「失敗をもっと自由に」を許容する風土の醸成も大切でしょう。
社会へのインパクトを生み価値創造を行う人、またそれを目指す人を、RIMIXでは「Impact Makers」と呼び支援をしています。Impact Makersの皆様には、ぜひ自由に挑戦して、失敗して、また挑戦する、そんな経験をするプラットフォームとして、RIMIXを活用していただきたいと考えています。

ともに、未来を創ってまいりましょう。

学校法人立命館 副総長
起業・事業化推進室長
徳田 昭雄

HISTORY OF GROWTH|プログラム参加者の声

田畑 春樹

立命館アジア太平洋大学卒

世の中の幸せを請け負う

大学1年生の時から社会課題解決やソーシャルビジネスなどに興味を持ち始め、発展途上国の孤児院やソーシャルビジネスの現場などを訪問したりました。その経験の中で芽生えた、「世の中の幸せの総量を増やすためのビジネスを営みたい」という思いで総長ピッチに参加し、SSAP賞を受賞することができました。総長ピッチでプレゼンしたプランの事業展開を目指して起業し、挑戦を続けています。

PROFILE

TABATA Haruki

様々な経験を経て抱いた「世の中の幸せの総量を増やしたい」という思いから、「誰でもどこでも地球を再生できるアプリ『My Earth』」のプランで2021年度 総長PITCH THE FINALでSony Startup Acceleration Program賞受賞。サスティナビリティとテクノロジーで世の中の幸せを請け負う、株式会社STEAHの代表として2022年に起業。

柳 陽菜

立命館大学食マネジメント学部

「食育」をもっと当たり前に

起業やビジネスの知識を全く知らない状況から学んでいく中で、スピードについていけずに苦戦しましたが、チームのメンバーと励まし合って、切磋琢磨していました。今はがそれぞれ持っている意見を交わして、アイデアを磨けるようにまで成長しました。結果が全てではなく、いろんなことに挑戦していく力を身につけたいなと思いますし、そう感じることができた総長ピッチだったと感じています。

PROFILE

YANAGI Haruna

2020年立命館大学入学。総長ピッチをきっかけに食育を普及させたいという思いでFoodFulを始動。総長ピッチではファイナリスト、立命館大学学生ベンチャーコンテスト2021 最優秀賞・ASTER賞受賞。2022年3月に株式会社FoodFulとして起業し、食育を中心とした様々なサービスの展開へ向け活動している。

堀 翔太

立命館大学文学部

地域の魅力をもっと多くの人に

総長ピッチには、高校生の時に応募し出場できなくなってしまったリベンジがしたいと思い、再度参加を決意しました。高いレベルの人と競い合えたというのは自分自身すごい強い刺激だったと思います。自分の知らない世界を知ったり、もっと視野を広げないといけないな、と高い志を持つきっかけになりました。

PROFILE

HORI Shota

立命館宇治高校卒業、2021年立命館大学入学。幼い頃から丹後にルーツがあり、高校時代には、探求授業で丹後に訪れる。これまで繋がった地元の人々に恩返ししたいという思いで個人事業主となり、With Tangoとして丹後の活気を取り戻す活動を行っている。