こんにちは、立命館起業・事業化推進室 RIMIX事務局です。
RIMIXでは、学園ビジョンR2030「挑戦をもっと自由に」を体現し、SDGsをはじめとする社会課題に対して、ビジネスを通じて解決する人材・社会起業家「Impact-Makers」の育成を目指しています。立命館学園から社会起業家を育てる機運醸成のため、「総長PITCH CHALLENGE」を実施しています。
授業や課外活動を超えて、もっと取り組んでみたい、挑戦したいという想いを、起業という活動へと展開させていきます。
今回からスタートする「RIMIX学生起業家インタビュー」では、RIMIXの様々なプログラムで活躍した学生起業家・事業家にインタビューを行います。学生起業家の新たなチャレンジやそのプロセスについて話を聞き、記事を通じてお届けします。
第4回となる今回は、離乳食サポートサービスアプリの配信とベビーフードの販売を行う「株式会社FoodFul」(フードフル)の代表で、2021年度の総長PITCH THE FINALにファイナリストとして出場され、立命館大学学生ベンチャーコンテスト2021で最優秀賞・ASTER賞を受賞された、立命館大学 食マネジメント学部2回生の柳陽菜さんを紹介します。総長ピッチに参加し成長したことや、現在活動されていることについてお話を伺いました。
柳さんは、「ママとパパのための離乳食・子育てサポートサービス:FoodFul」のビジネスプランを、2021年度の総長PITCH THE FINAL・立命館大学学生ベンチャーコンテスト2021でにてプレゼンされました。
Q なぜ総長PITCH CHALLENGEに参加されたのですか?
大学からの開催案内を見て、最初は気軽に参加できそうだと思ったのが、総長ピッチに参加した動機でした。大学入学時にちょうど新型コロナウイルスが流行し始め、1回生の時は積極的に何か活動に取り組むことは少なかったです。
そんな中で、このままでは就職の時に困ると思って焦っていました。「起業しよう」と思って挑戦したというより、チームメンバーとたまたま同じの授業をとっていて、意気投合をして挑戦したというのがスタートでしたね。
Q 総長ピッチに向けた準備を進めて行く中での葛藤と成長を教えてください!
起業やビジネスのことについて、全く何も知らない状況から学んでいくという初めてのことが多すぎて、なかなか総長ピッチのプログラムスピードについていくことが上手くできずに苦戦していました。
インプット期間当初は、チームメンバー2人ともがビジネスの知識をほとんど持っていない状態で励まし合って、切磋琢磨していました。そこから今は2人がそれぞれ持っている意見を交わして、アイデアを磨けるようにまで成長しました。
Q 総長ピッチでの経験はどのように活きていますか?
一番の学びは「結果が全てではないことを学んだ」ことです。プログラムに参加して、2つの反省がありました。一つは「支援金を上手く使えなかった」こと。ビジネスの視点からお金のことを考える視点がなく、プレゼンを完成させることに力を注ぎすぎてしまったと思います。その反省点を踏まえ、どうやってお金を上手にやりくりするかというマネタイズや計画性を今後何かプログラムに参加する際は意識しようと思えるようになりました。もう一つは、「結果に囚われすぎてしまった」ことです。コンテストなどは賞や順位がつきもので、自分自身も当初はこだわりがちになってしまっていました。今では、結果が全てじゃないから順位や賞にこだわらずいろんなことに挑戦していく力を身につけたいなと思いますし、そう感じることができた総長ピッチだったと感じています。
Q お忙しい中での、時間の工夫の仕方を教えてください
これまでは、何時から何時までこれをするっていうのを決めてから行動していたのですが、私は自分の決めた時間から物事を始められなかったらモチベーションが下がってしまうのでそのスタイルは合わなかったですね(笑)なので、現在は週に3日基本的な休みを決めて、1日の中では短時間集中したらその他の時間はフリーといった感じで過ごしています。
1日ごとにオンオフはつけるけど、1日の中ではそこまでメリハリをつけないのが私のこだわりです。
Q 将来への展望を教えて下さい
総長ピッチまでは、ビジネスプランという1つの作品を完成させる感じだったんですが、これからはビジネスとしてもっと挑戦していこう思っています。
サービスの検証を何回も重ねたり、SNSで集客を始めてみたり、今はいろんなコミュニティに参加したりしています。(この取材の)4日前に、無事法人登記もさせていただきました!出来立てほやほやです(笑)今後は会社を上手く経営しながら食育の活動に力を入れて行きたいと思います。そして、100年先にFoodFulの活動が功を奏して、国数英理社などの基礎科目に食育が並ぶことを願っています。それが当たり前になる風潮をわたしたちが作っていきます!
Q 起業や新規事業にチャレンジしようとしている後輩へメッセージをお願いします!
先輩と言えるほど何も偉大なものは残していませんが「迷ったらやった方がいい!」とメッセージを送りたいです。私がそもそも起業しようと思った理由は「これで明日死んでも後悔しないか?」と考えたからです。その自分の問いにちゃんと答えられるように人生を送ろうと思ったのがきっかけでした。やらないよりはやった方が絶対に後悔しない!一緒に頑張りましょう!
PROFILE
柳 陽菜さん
株式会社FoodFul 代表取締役
立命館大学食マネジメント学部2回生(取材当時)
2021年度 総長PITCH THE FINALファイナリスト FoodFul 代表
立命館大学学生ベンチャーコンテスト2021 最優秀賞・ASTER賞受賞
2002年生まれ。大阪府出身。2020年立命館大学入学。大学に入学するも、コロナ禍で思うように活動ができず、総長ピッチをきっかけに食育を普及させたいという思いでFoodFulを始動。2022年3月に株式会社FoodFulとして起業。食で「一人一人に寄り添い人と繋がる、人を想いやる」そして、食で「幸せや、わくわくを感じることができる」人材を育むことを目指し、離乳食の悩み・不安を無料で解決するオンライン離乳食サポートサービス「childish(チルディッシュ)」のサービス提供を開始した。
childish https://www.childish.cloud/
INTERVIEW
畠 麻理奈
立命館大学国際関係学部1回生(取材当時)
2021年立命館守山高校卒業。高校在学中にはニュージーランドへの短期留学、模擬国連や全国即興型英語ディベート全国大会などに参加。大学入学後は世界会議やアジア学生学会へ参加し、国際交流プログラムを企画/運営するなど、活動の幅を広げている。趣味はショッピングと映画鑑賞。
豊田 由実衣
立命館守山高校3年(取材当時)
高校在学時はフィリピンのフェアトレードボランティアやカンボジアの日本語授業ボランティアなどに参加。3年生時に中学・高校生向けビジネスコンテストに参加しW受賞を獲得。立命館アジア太平洋大学に進学予定。趣味はペーパークラフトとイヤリング探し。