【RIMIXオープンゼミ#4】 全員参加型オンライン・ダイアログ イノベーションの最前線  開催レポート

RIMIX事務局です。
今回は、2/18に実施した【RIMIXオープンゼミ#4】全員参加型オンライン・ダイアログ イノベーションの最前線 の様子を報告します。

RIMIXオープンゼミとは

RIMIXオープンゼミは、学校法人立命館の学生・生徒が、自分の興味関心に沿ったテーマを仲間と一緒に学び・共有する、オンライン・オフライン融合型の新しいコミュニティです。
本ゼミは、同じ興味関心に沿ったテーマの高校生・大学生が自由に参加でき、共に学ぶことができます。
また、学外ゲスト、ゼミのサポーターとして様々な分野で活躍している教員や現役大学生が、皆さんとともにコミュニティを作っていきます。
本ゼミは、課外プログラムとして、大学や高校ではなかなか出会うことがない外部のゲストとしてお迎えし、参加者の皆さんと一緒に学びを深めて行くことを目指しています。
今回は、関西圏での緊急事態宣言を踏まえて、オンラインのみで実施しました。今後の実施形態については、社会情勢をみながら柔軟に対応いたします。

今回のプログラム

第4回RIMIXオープンゼミでは、起業、新規事業、イノベーションについて少しでも関心のある学生を対象に、山口栄一氏 (京都大学名誉教授 / 立命館大学教授)、杉山 滉平 氏 (立命館大学大学院理工学研究科D2)とのオンラインディスカッションを行いました。
司会は、RIMIX学生スタッフの久保田 玲菜 (立命館大学文学部2回生)が担当しました。
今回のプログラムは新たな試みとして、これまでRIMIXオープンゼミにご参加いただいた学生の皆様を中心に「招待制」で実施しました。

参加者同士の自己紹介

まずは、山口先生に自己紹介をしていただきました。
山口先生は、20年以上物理学の研究者としての道を歩んでいましたが、フランスに在住している際に日本企業が世界のイノベーションモデルについていけず、国内の技術が衰えていくことに対して危機感を抱き、帰国した後イノベーションの研究の道を進むようになったそうです。
帰国後は、計5社のハイテク・ベンチャー企業の創業に携わったり新しい大学院の創出に参画したりするなど、自ら日本のイノベーションを進めるための研究を進めていらっしゃるとのことです。
また、ファシリテーターとして立命館大学大学院理工学研究科D2の杉山滉平さんにも自己紹介をしていただきました。

そして、参加者の皆さんにも自己紹介をしていただきました。大学進学を控えた高校3年生から就活に悩む大学2年生など幅広い参加者が集まり、それぞれが食やロボットなど様々な分野に興味関心を持っていました。

オンライン・ダイアログ

自己紹介の後は、オンライン・ダイアログを実施しました。今回のRIMIXオープンゼミは全員参加型のため、参加者1人ひとりから「今抱えている悩み」や「山口先生に質問したいこと」を自由に話してもらい、山口先生に1つ1つ回答していただきました。

例えば、高校3年生の参加者は「周りの人から言われたことに左右されてしまい、自分の軸が定まらない。自分の強みや軸を保つ方法はあるのか?」という質問が出ました。
これに対し山口先生は「大学1・2年生のうちに自分の軸を作る努力をするといい」とアドバイスされていました。具体的には、大学での一般教養科目や哲学などの思想のコアとなる考えを学ぶことで、自ずと自分の軸も定まってくるとのことです。

また、この参加者は「人々を幸せにすることが自分のしたいことかもしれない」と話していました。
これに対し山口先生は「人々を幸せにしたいという考え方はとても素敵だが、まずは自分が幸せになることが大事。」とアドバイスされていました。なぜかというと、自分が幸せになった結果、周りの人々を幸せにすることができるからだそうです。自分を犠牲にする考え方だと、ある種誰かにも苦労を強制し支配するような思考法に陥ってしまう可能性があるそうです。

このように、イノベーションという専門分野に限らず生徒が抱える悩みに親身に寄り添い、ご自身の豊富な経験に基づいてアドバイスをしてくださっていました。

他の参加者からは「自分が何をしたいのかわからないまま就活を始めてしまっていいのか?」という就活を控えた悩みがでました。
これに対し山口先生は「四十にして惑わず。五十にして天命を知る。」と孔子の論語を引用しアドバイスされていました。
30歳までは、自分がしたいことが何なのか探求を続け40歳にして自分が決めていた領域を超えることができる。新卒で一度就職することをあまり重く受け止める必要はなく、修行の一環だと思うと良いとおっしゃっていました。

他の参加者の質問に対しても、生徒の興味関心に基づいたオススメの本を紹介してくださったり大学在籍中に勉強するべきソフトウェア言語を教えてくださったりと、幅広い相談に的確なアドバイスをしてくださりました。

今回は、招待制で少人数で実施したため参加者全員が先生と1対1でじっくりお話しすることができたと思います。

おわりに

初めての試みとなる全員参加型のRIMIXオープンゼミでしたが、参加者1人1人が山口先生と対話することができ満足度は非常に高かったと思います。
事後アンケートでも参加者全員が内容に対し「とても満足した」と回答していただきました。
普段は、大学の教授と1対1で話す機会がないためとても貴重な聞きになったと言う声や、自分の率直な質問に丁寧に答えてくださったという声もありました。

今後も山口先生をお呼びし、学生の皆さんが気軽に話せるRIMIXオープンゼミを開催する予定ですのでぜひご参加ください!

SHARE THIS NEWS!
  • URLをコピーしました!