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RSIF社会起業家インタビュー#8:株式会社AIVICK・矢津田智子さん「一人ひとりに合わせた健康サポートを食とICTで創り出す」

RSIF社会起業家インタビュー#8:株式会社AIVICK・矢津田智子さん「一人ひとりに合わせた健康サポートを食とICTで創り出す」

こんにちは、RIMIX事務局です。

RIMIXでは、学校法人立命館の学園ビジョン2030「挑戦をもっと自由に」の具現化の一つとして、新たな事業を通じた社会課題解決の挑戦を支援することを目的に、2020年度に「RSIF(立命館ソーシャルインパクトファンド, Ritsumeikan Social Impact Fund)」を設立しました。
立命館学園の学生・卒業生(校友)や教職員の起業や事業を支援し、社会起業家のエコシステム・プラットフォームを目指します。

「RSIF社会起業家インタビュー」では、RSIFの投資先である企業で活躍する社会起業家にインタビューを行います。
第8回となる今回は、個人最適食プラットフォーム「FIT FOOD®」事業を展開する株式会社AIVICK 代表取締役の矢津田智子さん(立命館大学法学部卒)に起業に至った経緯や事業内容についてお話を伺いました。

※FIT FOOD®は株式会社AIVICKの登録商標です。

「健康」を意識したことのなかった過去

学生時代からスポーツが好きで、高校時代は水泳で国体出場するほどの実力の持ち主だった矢津田さん。昔からあらゆることに没頭する性格だったそうです。大学時代は、水泳を辞め学費と生活費を自分で稼ぐためのアルバイトに励み、大学卒業後はソフトウェア開発の職に就かれました。以前から健康体だった矢津田さんは、それまで健康を意識したことは一度もなかったそうですが、あらゆることに夢中に取り組むゆえ、かつての運動習慣はなくなり、食生活も乱れ、30歳の時には膠原病を患ったそうです。高額の薬代がかかり、医師には治らないとまで言われるほど深刻な病気でした。

膠原病の寛解を経験

膠原病を患いながらも、ソフトウェア開発の職に没頭されていた矢津田さん。独立を果たし、さらなる成長のために一時渡米されました。

アメリカでは日本と異なり野菜にまでカロリー表示がされており、矢津田さんは「アメリカの食品は正確な情報を得られて、食事管理がしやすい」と感じ、これを機にアメリカでの生活においてすべての食事を記録されることにしました。その結果、驚くことに病気が寛解されたそうです。

この衝撃的な経験により、矢津田さんは「健康」の素晴らしさを実感し、またアメリカとは違って日本の食のデータ化が遅れている事に対し、問題意識を持つようになりました。このような背景から、2015年より新事業として消費者の目的や栄養制限に合わせた食事の提供を開始しました。

目的や栄養制限に合わせた食事提供「FIT FOOD HOME」

株式会社AIVICKが手掛けるTAVENAL事業の一つ、宅配食サービスFIT FOOD HOMEは、人気別・栄養別・目的別に分けて調理工程において食品添加物・化学調味料を一切使用していない食事提供を行っています。食事は、冷蔵・冷凍の二種類で販売されており、10の栄養素、6つの目的別に食事を選択でき幅広い消費者のニーズに合わせた食事の提供を可能にしています。

これらの食事に含まれる抗酸化力は、従来のお弁当に含まれるものの約81倍で食事の種類だけでなく、素材や栄養にもこだわり抜いて作られています。他にも、法人向けの社食サービスや「知識・意識・行動」の三つを評価軸に社員の健康管理を行うデータ分析サービス等も運用されています。

AIVICKが目指す世界〜皆が正しい情報で健康な生活が送れる世界〜

皆が正しい情報で健康な生活が送れる世界の実現を目指している矢津田さん。しかし日々模索続きであるそうです。

「現在は、自身の得意分野である管理系のソフトウェア開発を応用し、ICTによる食のメタデータ化を行いたい。」

消費者一人ひとりの目的・体組成に合わせた食事の提供や、スーパーでの購入品のレコメンド、開発したソフトウェアの特許取得など、多くの目標をお話してくださいました。

学生へのメッセージ

最後に、矢津田さんに立命館の学生に向けてメッセージを頂きました。

「悩むことや、何をしたら良いのか分からない。そのような学生さんは多いはずです。でもじっとしているだけでは何も始まらないと思います。多くの情報がある中で、自分にベクトルを向けているだけではダメ。学んだほうが良いことが外にたくさんあると思います」と、これまでの自分の経験をヒントにあらゆる方法で模索し続け、やりたいことや、方向性を見出していくことを教えてくださいました。


PROFILE

矢津田 智子さん
株式会社AIVICK 代表取締役

福岡県出身。高校時代は水泳の国体選手。立命館大学法学部卒業後、ベンチャー企業で初期プリクラのソフト開発に従事。2005年ソフトウエア開発を行う株式会社AIVICKを創業。食事に悩む人をサポートし、世界を変えたいと、個人最適食プラットフォーム「FIT FOOD®」事業を始動。現在、3万名以上の会員を抱えるサービスへと成長させている。

株式会社AIVICK https://www.aivick.co.jp/
FIT FOOD HOME https://store.tavenal.com/

株式会社AIVICKは「天寿を全うするまで健康的な日々を無理なく送れる世の中を作る」をビジョンにSI事業と食事業の異なる分野の技術と実績を有する企業として目的別デリバリー食「FITFOOD」アプリの開発と運営、飲食店や健康事業者と協業プラットフォームを構築し健康な食と運動に関わる多彩なWEBサービスを展開する。将来は、自然に健康になれる”ナッジ”的プラットフォームの実現と医療連携による健康寿命延伸を目指す。

 

INTERVIEW

古谷結依(立命館大学政策科学部4回生)

大学入学後、新興国ボランティア団体において活動を行う。団体での活動を継続しながら、2年次の春休みにネパールに渡航し人身取引の実態を知る。現在は大学院に進学し、国際協力論の観点から当該問題について研究を行いたいと考えている。

川村幸生(立命館大学薬学部6回生)

幼少期のスリランカ訪問の経験から新興国支援に関心を抱き、大学入学後、同地域への教育支援活動を行う。コロナウイルスを契機に《予防医療》に興味を持ち、ヘルスケアの重要性を広めることを目指す。現在は、「食事療法による疾病の悪性化予防」についての研究活動や社会的投資や大学発のソーシャルインパクトファンドに関わるインターンを行っている。卒業後は製薬企業に就職予定。趣味はスポーツ観戦と山登り。

 

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