RIMIX学生起業家インタビュー#1:立命館アジア太平洋大学3回生・田畑春樹さん「世の中の幸せを請け負う」〜総長ピッチでの体験を通して〜

こんにちは、立命館起業・事業化推進室 RIMIX事務局です。

RIMIXでは、学園ビジョンR2030「挑戦をもっと自由に」を体現し、SDGsをはじめとする社会課題に対して、ビジネスを通じて解決する人材・社会起業家「Impact-Makers」の育成を目指しています。立命館学園から社会起業家を育てる機運醸成のため、「総長PITCH CHALLENGE」を実施しています。

授業や課外活動を超えて、もっと取り組んでみたい、挑戦したいという想いを、起業という活動へと展開させていきます。

今回からスタートする「RIMIX学生起業家インタビュー」では、RIMIXの様々なプログラムで活躍した学生起業家・事業家にインタビューを行います。学生起業家の新たなチャレンジやそのプロセスについて話を聞き、記事を通じてお届けします。

第1回となる今回は、サスティナビリティとテクノロジーで世の中の幸せを請け負う「株式会社STEAH」(ステア)の代表で、2021年度の総長PITCH THE FINALでSony Startup Acceleration Program(SSAP)賞を受賞された、立命館アジア太平洋大学 国際経営学部 3回生の田畑春樹さんを紹介します。今回、田畑さんには総長ピッチに参加し成長したことや、現在取り組まれていることについてお話を伺いました。


田畑さんは、大学1年生の時から社会課題解決やソーシャルビジネスなどに興味を持ち始め、学内外でフェアトレード団体の活動を複数運営したり、バックパッカーとしてフィリピンの孤児院やバングラデシュのソーシャルビジネスの現場などを訪問したそうです。

その中で芽生えた、「世の中の幸せの総量を増やすためビジネスやテクノロジーを営んでいきたい」という思いを胸に、2022年2月に起業されました。

Q 総長PITCH CHALLENGEに参加していかがでしたか?

自分が今までインプットしてきたことをアウトプットする場が欲しいと考え、総長ピッチへの参加を決意しました。

「ビジネスプランをいかに深堀りをして現実性を持たせられるようにするか、またどう伝えるか?」ということが特に難しかったですね。特に意識していたことは審査員の分析です。自分のプレゼンを伝えるべき人に響かないと始まらないので、実際に審査員の経歴をみたりしながらその人を分析し、それを資料や言葉に反映させるということを本番直前まで行っていました。総長ピッチも含めて、これまでのイベント参加で「ただ言う」と「伝える」は違うということを学びました。どういう表現をしたら人に届くのか常に考えるべきだし、その方法を発表直前まで考え込んでいましたね。

Q モチベーションの源泉を教えてください

東南アジアを旅して世の中の理不尽さを感じ、それを解決したいという思いが一番大きなモチベーションというか、いろいろな活動を始める動機になりました。周りの人の存在も大きかったですね。自分は特別なスキルがあるわけではないし、ITツールも全くわからない。家族やビジネスパートナー、そして同じような活動をしている友人など多くの人のおかげで今の活動ができています。

直近で言うと、先日行われた第19回大分県ビジネスグランプリにてチャレンジ枠ベストチャレンジ賞を受賞できたんです。総長ピッチファイナリストの経験から、成長した自分をより進化させられる機会になりましたね。

Q お忙しい中での、時間の工夫の仕方を教えてください

そうですね。時間を有効に活用するため、いつまでに何をしなければならないのかを明確にしています。そこから逆算して今何をすべきか考えるようにしています。たくさんの活動をしてきたんですが、ついに、今年2月21日に法人を登記して起業しました。そんな感じで常に作業していたり、オフの時間がなかなかない中で、友達と一緒にご飯を食べたり映画を見たりして気分転換しています。また去年オープンした別府の起業家シェアハウスに行って面白いことをやっている人と交流したり、と多くの人と日々会うことは多いです。

Q 今やっていることと今後の展望はなんですか?

2021年度に総長ピッチに出場させていただいて、ファイナリストとして総長ピッチでプレゼンした「MyEarth」というアプリは長期的に事業展開をしていく方向です。

今は主に受託開発で、お客さんと一緒に社会課題解決のためのウェブサイトやアプリを考えて、解決を共に目指す内容で会社を経営していきます。「世の中の幸せの総量を増やす第一歩として世の中のマイナスを一個ずつ潰していくこと」を大きな指標として活動しています。特に決まったテーマや社会課題があるわけではなく、不登校問題や性暴力被害など、幅広い層の課題へアプローチしており、バーチャルやアプリケーションなどさまざまな方法を駆使してビジネスを展開していきたいです。

Q 起業や新規事業にチャレンジしようとしている後輩へメッセージをお願いします!

何かやろうとしている人を見ていて、僕がすごく思うのは考案して終わってしまう人がすごく多いということ。せっかくプランニングして、ビジコンでプランを発表したけどそれで終わりになってしまうことが多いなと感じています。アドバイスとしては、「とりあえずやり切る」ということは大事にすべきだと僕は思うし、自分自身も意識している部分です。学生は決まった職があるわけでもない。失うものがないからこそ、とりあえずは何でもやったらいいと思います!


PROFILE

田畑春樹さん
株式会社STEAH 代表取締役
立命館アジア太平洋大学 国際経営学部 3回生(取材当時)

2021年度 総長PITCH THE FINALファイナリスト SUStech.代表
Sony Startup Acceleration Program賞受賞

1999年生まれ。熊本県出身。2018年立命館アジア太平洋大学入学。大学一回生の時から社会課題解決やソーシャルビジネスなどに興味を持ち、学内外でフェアトレード団体の活動を複数運営。さらに、バックパッカーとしてフィリピンの孤児院やバングラデシュのソーシャルビジネスの現場などを訪問した。さまざまな活動を通して芽生えた「世の中の幸せの総量を増やしたい」という思いから、サスティナビリティとテクノロジーで世の中の幸せを請け負う、株式会社STEAH の代表に就任。

株式会社STEAH
https://steah.co.jp

INTERVIEW

畠 麻理奈
立命館大学国際関係学部1回生(取材当時)

2021年立命館守山高校卒業。高校在学中にはニュージーランドへの短期留学、模擬国連や全国即興型英語ディベート全国大会などに参加。大学入学後は世界会議やアジア学生学会へ参加し、国際交流プログラムを企画/運営するなど、活動の幅を広げている。趣味はショッピングと映画鑑賞。

豊田 由実衣
立命館守山高校3年(取材当時)

高校在学時はフィリピンのフェアトレードボランティアやカンボジアの日本語授業ボランティアなどに参加。3年生時に中学・高校生向けビジネスコンテストに参加しW受賞を獲得。立命館アジア太平洋大学に進学予定。趣味はペーパークラフトとイヤリング探し。

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