立命館アジア太平洋大学(APU)では、4月10日からコンポストによる食品廃棄物の分解処理実験を開始しました。
キャンパスで発生する食べ残しや売れ残りによる食品廃棄物は、その運搬や焼却処理に伴い、二酸化炭素の排出につながります。そこで、キャンパスにおける二酸化炭素排出量の削減を目指し、株式会社komham(代表取締役 西山すの氏・アジア太平洋学部2011年卒業)と連携し、約3か月間にわたるコンポストによる分解処理実験を開始しました。
komham社のコンポストでは、投入した生ごみを1日で98%まで分解することが可能です。これまでの一般的なコンポストは50%程度しか分解できず、残渣(ざんさ)は堆肥として利用されますが、堆肥自体の活用先がないため、残った堆肥は焼却等によって処理しなければならないことが問題となっています。今回設置するコンポストは、残渣がほとんど発生せず、畑などでの利用がある分だけを堆肥とし、利用ニーズがない場合には、堆肥化せずにコンポストとして使用を継続することができるという特徴があります。
APUを含む立命館学園では、2030年のカーボンニュートラル・キャンパスの実現に向けて、二酸化炭素排出量削減目標や環境負荷削減に向けた目標等を定め、SDGsへの取り組みを進めています。
西山すの氏のインタビュー記事も併せてご参照ください。
RSIF社会起業家インタビュー#2:株式会社komham・西山すのさん「バイオテックを通じて本質的な課題解決を」…
こんにちは、RIMIX事務局です。 RIMIXでは、学校法人立命館の学園ビジョン2030「挑戦をもっと自由に」の具現化の一つとして、新たな事業を通じた社会課題解決の挑戦を支援…
*学校法人立命館では社会課題解決の挑戦を支援することを目的に、2020年度に「RSIF(立命館ソーシャルインパクトファンド:Ritsumeikan Social Impact Fund)」を設立。バイオ領域から社会課題の解決に取り組む株式会社komhamに投資しています。
株式会社komham ウェブサイト
https://komham.jp