RIMIX事務局です。
2月24日(水)に実施した【NLPオープンゼミ#2】岸本俊輝と語る『やりきる。こと』の様子を立命館大学経営学部4回生の中尾充希が報告します。
立命館ネクストリーダープログラムとは
学校法人立命館 一貫教育部が主催する、立命館附属校の高校3年生を対象としたリーダー育成プログラムです。
今年で13年目を迎えるプログラムとなっています。立命館大学、立命館アジア太平洋大学で活躍する大学生が各チームの
メンターとなり、活動を共にすることが本プログラムの特徴です。
2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインを基本として実施します。
2020年度のネクストリーダープログラムは「We are the Leaders 〜私たちは皆それぞれが主役だ〜」をキーワードに、自分自身のありたい姿からネクスト・リーダー像を具現化していきます。行動することで何かしらの解を出すネクスト・リーダーを育成し、大学生活や自分自身の人生を主体的に歩むことができる人材の育成に取り組みます。
NLPオープンゼミについて
2月23日から、《RIMIXオープンゼミ》の一環で【NLPオープンゼミ】を開催しています。
NLPオープンゼミは、立命館附属校に所属する高校3年生対象の「立命館ネクストリーダープログラム」にて、高校生たちをサポートする大学生メンターが1人ずつ自由なテーマで主催するオンラインゼミです。
学部や学年も異なる立命館大学・立命館アジア太平洋の学生たちが、今までの経験から得た学びや、大切にしている価値観など、さまざまなテーマで講演します。さらに、参加者の皆様に問いを投げかけ、ブレイクアウトルームに分かれて対話をします。
第2回NLPオープンゼミ 岸本俊輝と語る「やりきる。こと」
NLPオープンゼミ#2を開催しました。今回は、理工学部4年生の岸本俊輝さんがをテーマに自身の経験を振り返って、大事にしてきた軸について共有してもらいました!どのように自分のやりたいことを見つけたのか、その活動の過程で形成された価値観や現在取り組んでいることなどを話してくれました。
無意識を意識すること
大学1年生の時にロボット技術研究会に所属していた岸本さんは、自らロボットを一から設計し製作していたそうです。そして、ロボット作りと並行し、ただロボットを作るだけでは面白くない!と、地域貢献活動として、先輩と草津のまつりや小学校でのボランティアで
ロボットの操縦体験などの企画を行っていました。
ロボット製作やボランティア活動に励む傍、やればやるほど、これは自分にしか出来ないことなのかと疑問を持ったり、組織風土が自分に合わず疲弊することもあり、自身の行動に対して「何でやっているのか?」と迷走した時期もあったそうです。
悩んでいたときだからこそ大切にしていたことが、「意図的に訓練をする」ことだったと話してくれました。「悩みや不安の言語化」「無意識でも出来ていたことを意識」「いろんな立場の人にとにかく相談」この3つを意識し、さらに活動の場を広げました。
ロボティクス学科にいた岸本さんは、他の人もロボット作りをする中で、なかなか自分ごとに出来ず継続しなかったそうです。そこでふと、身近にあった自転車の存在に気づきました。小学生の頃から自転車が好きで、お年玉を貯めて自分で購入したりと自転車がいつも近くにいたことに気づきました。そんなとき、先輩から「身近なモノ・コトに疑問を持ったことはあるか?と、身近なものに対して疑問を持つということを教わりました。
なぜ自転車の形が100年以上同じなのか?そもそも乗り物って何だろう?交通事故はなぜ起こるのか?という問いをたて、自ら自転車を分解・改造したりして仕組みを理解することをはじめ、そこから、様々なチャレンジへと繋がっていきます。
例えば、「自転車事故をゼロにし、安心安全な社会を実現する」をいうコンセプトの元、EDGE SPROUTという団体に所属し、自転車IoTシステム-ANSHiN- を開発しました。その後も、起業に関わり、身近なBKCをリアルな実証実験の場にするため新たな団体を設立したそうです。
様々な挑戦をする中で、やはり失敗もあったそうで、壁にぶち当たった時にいかに皆で考えるか、トライ&エラーを繰り返すか、困難な時こそ立ち上がってみることが大事だと語ってくれました。そして、自分たちだけでは出来ないことが多いと、地域と交流を深め、地域に発信しフィードバックを得ることも行っておられます。
これらの活動を通じて、「誰もが楽しみながらまちづくりできる社会」を目指していると聞くことが出来ました。
様々な活動を行って充実した大学生活を送っている岸本さんに、その秘訣を聞きました。
- 自分の好きな分野に取り組む
- 意図的に訓練をする
- 自分だけのためではなく、誰かの役に立つことをする
これらを意識することで物事をやりきることができるのではないかと思います。他者のために行うことがモチベーションにつながり継続することができると話していたのが印象的でした!
高校生との対話
ゼミ後に高校生と対話をし、興味があることは?という投げかけから、
まちづくり、食品・野菜に興味があると答える高校生や、好きなものがわからない、趣味はあるがやりきるという感覚のものはないという相談もありました。
また、今後の不安は?大学生になるうえで不安はある?という質問で、
『大学4年間を何もせずに過ごしたくない、振り返った時に何をしたっけとなるのが怖い』という意見があり、岸本さんが1年目・2年目というように年ごとに目標を決めることや、1年生では「4年生になった時にこんな大人になりたい」を探す1年にしたと語ってくれ、高校生にとってヒントとなることが多くあったオープンゼミでした。
引き続き、RIMIXのHPにてNLPオープンゼミの内容を紹介していきます。