【立命館小学校 アントレプレナーシッププログラム】BKCウェルカムデーで小学生がビジネスに挑戦!

立命館起業・事業化推進室 RIMIXでは、立命館小学校の6年生を対象に「立命館小学校アントレプレナーシッププログラム」を実施しています。

このプログラムの目的は、「児童の『体験』をとことん増やし、多様な視点・やりたいことを持つことを促す」こと、そして「見つかったらやりたいことを追及させる」ことです。

プログラムに参加した6年生は、2025年10月11日(土)に立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)で行われたイベント「BKCウェルカムデー〜びわこ・くさつ健幸フェスタ2025〜」で商売に挑戦しました。

今回は小学生たちが挑戦した、「スパイの極秘ミッション〜BKCで謎解き脱出ゲーム〜」のレポートをお届けします!

4回目の開催となったBKCウェルカムデー

2025年10月11日(土)に立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)で行われた「BKCウェルカムデー〜びわこ・くさつ健幸フェスタ2025〜」は、今年で4回目の開催となった体験型イベントです。今年は「地域を楽しむ!1日を楽しむ!」をテーマに、アカデミック・地域・フード等の、様々なカテゴリーからのブース出展やステージ企画など、総企画数は130を超えました。

このイベントの中で立命館小学校の小学生が企画したのが、謎解きイベント「スパイの極秘ミッション〜BKCで謎解き脱出ゲーム〜」です。

「スパイの極秘ミッション〜BKCで謎解き脱出ゲーム〜」

プログラムに参加した立命館小学校6年生の皆さんと、プロジェクトを率いた立命館小学校の正頭教諭にお話を聞きました。

今回立命館小学校の小学6年生たちが企画した、「スパイの極秘ミッション〜BKCで謎解き脱出ゲーム〜」は、スパイミッションをテーマに、謎解きとスタンプラリーを掛け合わせた企画です。参加者は事前に与えられた謎と、BKCのキャンパス内の数カ所に置かれた謎解きのヒントとなる目印となる看板を頼りに謎を解き進めます。ヒントとなる目印となるアイテムを置き、参加者は謎を解き進めていきます。

この企画を考える中で小学生たちは、与えられた予算の中で「どうすれば儲かるか」を話し合って、3Dプリンターなどで何かを作って売ることも検討したとか。しかし、「自分たちが売ることができるものは何か」という話し合いの結果、「体験を売ることができる」ということで、謎解きイベントを企画することが決まりました。

謎解き企画をすると決定してから、当日までの準備期間はわずか3週間。
小学生たちは、謎解きの内容企画や必要な資材の準備、価格設定など、1から全て自分たちで考えて、準備を進めました。また、企画のヒントをもらうため、実際に「びわ湖バレイ」で行われていた謎解きイベントを体験しに行き、自分たちの企画をより良くするため、プロが作る謎解きを「参加者」の目線で楽しんだ後、「どうしてこんなに楽しかったのか?」という視点で分析し、自分たちなりの答えを今回のイベントに盛り込みました。「回遊(移動)することの楽しさ」や「必要以上に時間を奪いすぎないこと」などを意識して制作に励みました。

「やりたいこと」を大事に

プロジェクトを率いた立命館小学校の正頭教諭は、「アントレプレナーシップ教育とは基本的にやりたいことがあって、やりたいことを叶える技術を教えることだと捉えています。しかし、子どもたちは正直『やりたいことがない』ケースが多いのが現状です」と話します。

小学校からアントレプレナーシップを学ぶために、「やりたいことがあって、それをやってみよう」という姿勢を育みたいといいます。「小学校段階では『やりたいことを作り出す』ことを重視しています。まずは様々な”体験”を子どもたちに提供しています。体験を通じて、『もうちょっと深めてみたい』や『面白かった』、『つまんなかった』といった多様な気づきを得てほしいです」とプロジェクトの意義を語りました。

イベント当日を通して

イベント当日を迎えて、小学生たちはリアルな商売の難しさに直面しました。

正頭教諭は、児童たちがニコニコ接客する姿を見て、「接客やそういったスキルは環境が作るんだと感じた」といいます。「人に接して、「良かった」や「難しかった」などのコメントを聞いてダイレクトな評価を受けることが、子どもたちの良い表情につながっていると思います」

企画リーダーの児童は、「人が来てくれるか、楽しんでくれるかを考えながら物語や設定を作り上げたことが楽しかったです」と話す反面、「短い期間で、一人ではなくみんなで情報を共有しながら計画を進めるところが難しかった」と話していました。
このプロジェクトを通して、子どもたちは多角的な学びをすることができたようです。

「将来の夢」ではなく「やってみたい」を大事に

この体験を通じて様々な「やってみたいこと」が生まれています。

正頭教諭は、「『やってみたい』という気持ちが出てくることが大切で、子どもたちに『別にそれが将来の夢じゃなくていい』と話しているんです。重い目標を求めるのではなく、小学生らしい『やってみたい』という気持ちを大事にしています」と語ります。

小学生たちからは、「今回の経験を、大人になった時の仕事の運営のヒントとしてうまく工夫して使っていきたい」「普通商売は大きくなってからしかできないけど、こんな風に小学校でも体験できて、自分たちがやるから専門的な知識も借りれて、大人になった時に役に立ちそうだと思っています」「とにかく楽しくて、自分たちで作ったという達成感があるのが嬉しい」など、それぞれが気づきや学びを得たようでした。

今回の「スパイの極秘ミッション〜BKCで謎解き脱出ゲーム〜」は、最終的に目標の参加者50人を大幅に超え、“黒字“でイベントを終えることができました。

子どもたちの挑戦は、これからも続きます。皆様の応援よろしくお願いいたします!

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