立命館起業・事業化推進室 RIMIXです。
RIMIXでは、立命館小学校の6年生を対象に、「立命館小学校アントレプレナーシッププログラム」を実施しています。
「児童の「体験」をとことん増やし、多様な視点・やりたいことを持つことを促す」「見つかったらやりたいことを追及させる」をポイントに、プログラムを展開しています。
「立命館小学校アントレプレナーシッププログラム」に参加している6年生は、2024年11月10日(日)にBKCで行われた「BKCウェルカムデー ~びわこ・くさつ健幸フェスタ2024~」で「商売をしてみよう」という企画を進めていました。
今回は小学生たちがイベントの企画運営・販売まで挑戦した謎解きイベント「取り残されたおばけとBKCからの脱出」のレポートをお届けします!
BKCに1万4000人が来場
2024年11月10日(日)、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)で行われた「BKCウェルカムデー ~びわこ・くさつ健幸フェスタ2024~」は、今年で3回目の開催となる、”地域に開かれたキャンパス”を掲げるBKCでの体験型イベントです。
本イベントは、大学や学部を超え、地域の方や学外の方が訪れることを想定したキャンパスフロントゾーンを会場として、地域住民・企業・行政・学生・教職員が集い、来場者が様々な体験を行うイベントです。当日はスポーツ・マルシェ(食)・SDGs・パフォーマンス・地域・アカデミックなどのカテゴリーで、167ものブースが展開されました。
当日は秋晴れの中たくさんの方にご来場いただき、昨年の13,017名を上回る、14,124名の来場者数を記録しました。
このイベントの中での企画として立命館小学校の生徒たちが出展したのが、謎解きイベント「取り残されたおばけとBKCからの脱出」です。
「取り残されたおばけとBKCからの脱出」
プログラムに参加した立命館小学校6年生の皆さんと、プロジェクトを率いた立命館小学校の正頭教諭にお話を聞きました。
今回企画した謎解きイベント「取り残されたおばけとBKCからの脱出」は、ハロウィンをテーマに、謎解きとスタンプラリーを掛け合わせた企画です。
BKCキャンパス内のいくつかの場所に、謎解きのヒントとなる目印となるアイテムを置き、参加者は謎を解き進めていきます。
謎解きというカテゴリは去年と同じですが、企画の内容は異なります。正頭教諭は「“自分たちが売ることができるものは何か“という話し合いの結果、体験を売ることができると結論づけて、謎解きを企画することが決まりました」と話します。
小学生たちは「謎解きの内容企画や必要な資材の準備、サイト作成、価格設定など1から全て自分たちで考えて準備しました。謎解きのスペシャリストの方に講義にきてもらったり、実際にみんなで謎解きを体験しに行ったりしました。9月から少しずつ計画していましたがこの謎解きの企画が決定してから当日までの準備期間は3週間とかなり短く、みんなで手分けして準備を進めました」「けんかをすることもなく、みんなでアイディアを出し、準備期間の全部が楽しかったです。謎解きのエリアが広すぎると体験するのが大変だと思ったので、謎解きの設置場所を工夫しました」と準備を振り返ります。
「謎解きやってます!」という大きな声かけでスタート
イベント当日、「謎解きやってます!」という大きな声かけで、10時から販売をスタートしました。
小学生たちからは「当日の集客がとても難しかったです。他のブースにお客さんが流れてしまったり、参加費がかかることでハードルが上がってしまっていたりすることを感じました。声が掠れるくらい一生懸命呼び込みました。お金のやりとりでも、笑顔を生み出すことができるということを感じました」「私も、呼び込みがすごく大変だと思いました。実際にしてみると思っていたより来場者が少なく、笑顔で断られるということもあったので、悔しかったです。でも、実際に参加してくれたお客さんはすごく笑顔で楽しんでくれていて、それを見ることができて良かったなと思います」といった声が聞かれました。
実際にイベントを終えて、これから
最後に、実際にイベントを終えての感想を聞いてみました。
「みんなが笑顔になるような商売を考え続けたいと思いました。最近闇バイトなどのニュースをよく見ます。誰かが悲しんだり傷ついたりしないような稼ぎ方があるのではないかと、今日参加してくれた方の笑顔をみて思いました」
「お金の勉強をしてみたいと思いました。そのために算数や数学の勉強を頑張ります。ほかにも、どうすればお客さんを呼び込むことができるか、人間の行動について心理学にも興味をもちました」
今回の「取り残されたおばけとBKCからの脱出」、最終的に目標の参加者40人を超え、“黒字“でイベントを終えることができました。
正頭教諭は「小学生は短い期間で準備をして、成果を出すいわゆる“短距離走”が得意だと思っています。商売をするという経験をしたことがない中で、ある意味、期待や不安がない状態だったと思います。だからこそ当日が、一番手応えを感じられたのではないでしょうか。すごくいい顔をしているなと思います」と話しました。
これからも続く子どもたちの挑戦、皆様の応援よろしくお願いいたします!